時々 朝の山道を散歩している。
ある時ふと気づくと、いつも散歩のときに身に着けている腕時計が見当たらない。
あれれっ?
家の中をあちこち探してみるのだがどこにもない。
もしかすると、散歩で行った山の頂上で(軽く体操をしたときに)外したまま忘れてきたのだろうか?
翌日 早速探しにいってみたが、見当たらない。
そんなに人が歩く山ではないが、土日の昼間はそこそこ登る人がいるようなので 誰かが持って帰ったのだろうか。
それとも家のどこかに置き忘れたままなのか。
女性用のその腕時計は、長袖のシャツを着たときに袖口の邪魔にならないように ということで買った小さな時計。
最近では朝の散歩の時しか使っていないので「まぁいいか」と諦めていた。
ところが、今朝いつものように麓の道を歩いていると、頂上に行く分かれ道のあたりでキラリと光るものがある。
見ると 石の上になくした時計が置いてあるではないか。
しかも どこにも傷らしきものもなく、なくした時のままの状態で。
あれからもう10日以上は経っている。
その間 そこは何度も通っているのだが、時計は見なかったような気がする。
見落としていたのだろうか・・・
何にしても これはちょっとした奇跡!
なくしたものが戻ってきたこともさることながら、それ以上の感動が心の中を駆け巡る。
まず 拾って石の上に置いてくれた人の善意に感謝。
そして それが落としたときからずっとそこに置いてあったのなら、誰も黙って持ち帰らなかったことにも感謝。
岩国もまだまだ捨てたものではない?
ありがとうございます!!